● 一般的なOJT ●
では、まず普通の会社はどうやっているのか?
たいてい3ヶ月から6ヶ月間くらいの研修で、「コンピュータとは?」から始まり、プログラミング言語、オブジェクト指向、データベースというものを学びます。
ようやく研修が終わって現場に入ると、勉強したこととは全然関係ない仕事から始まります。テスト要員→プログラミング→詳細(物理)設計→基本(論理)設計→要件定義→コンサルティングという感じで成長していくのですが、一人前になるまでに約10年くらいかかります。一人前になる前に、営業やマネージメントの方に行かされてしまうことも多々あります。

とにかく最初は、テスト要員となります。
ほかの人が書いたプログラムが正常に動作するか、テスト計画というものに沿ってプログラムをテストするのですが、プログラムの質も低いので、たくさんの間違いが見つかります。かなり単調な作業ですが、作業量が多く、質が低いことによる繰り返しが多くなって、残業も著しいです。
数ヶ月もすると、プログラミングをさせてもらえます。
このときは詳細設計書というのを見ながらやるのですが、全体像はまだ何も見えません。詳細設計自身も間違いだらけなので、せっかくプログラムを作ってもやり直しが多くなります。優秀なプログラマも周りには少ないので、一人で試行錯誤する時間が長いです。
早ければ一年後くらいには詳細設計書を書かせてもらえます。一般ではSEと呼ばれ始めます。
詳細設計とは基本設計書を見ながら、どのようにプログラミングすべきかを設計します。本来だったらこの時点で全体像が見えていないといけないのですが、よくわからないままに資料だけをたくさん生産している人が多いです。ここでも見習える人がなかなかいません。
基本設計を書き始めるようになるのは、すごく早くて3年。7年経ってもダメな人もいます。
ここでは要件定義を見ながら、どんなシステムを構築したらよいかを設計します。ここで初めてデータベース設計もやります。こんなに何年も経っていると、研修でやったことなんて覚えていないでしょうし、覚えていたとしてももう新しい技術が普及しています。このころになって、ようやく全体像が見えてくるようになります。ここにいたるともう個人技になってきて、なかなか良い本でさえ見つけるのが難しいです。
ようやく要件定義が書けるようになるのが10年後くらい。
ここではお客様の話を聞きながら、システムがどのようなことを達成してくれたらよいのかの大枠や目標を決めます。
コンサルティングの出だしですが、システム寄りの話が多く、まだお客様のビジネスまでには踏み込みません。完全に自分流の世界になります。同じ資料を出す人は皆無と言って良いでしょう。
コンサルティングがまともにできるようになるのは40歳くらいになってしまうでしょうか?
以上が、標準レベルの流れです。ただ、実際にはもっともっと悲惨な会社の方が圧倒的に多く、上記をまともに達成できているのは、残念ながら本当にほんの一握り・・・
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